◆体験談②業務請負した私
業績不振で撤退
最近は、店舗などを丸ごと『派遣会社』に依頼してしまうという形も増えています。私も実際、一時期、1年間ほど飲食店の業務請負をマネージャーとして行っておりました。
このケースは業務委託と呼ばれ、実績を上げなければならない上、人材確保等を『派遣会社』で行わなければなりません。もちろん、基本的には利益を折半や利益の配分率などが決まっていますが、赤字の場合は目も当てられないような状況になります。
そんな条件の中、私はとある複合施設に出店する飲食店の業務委託を受け、運営を行い、業績向上とスタッフ獲得、安定営業を依頼されました。
まず、スタッフの獲得については自社で求人をかけました。この点は契約企業(クライアント)の負担が軽くなる部分で、業務委託のメリットでもあります。この店舗の場合は求人をかければ、それなりの求職者が来て、雇用できる状況がありました。しかし、当時は私も飲食店の運営経験が浅く、育成カリキュラムが不十分だったため、入れ替わりも激しく、育成も上手く行っていませんでした。私自身が未熟だったことはもちろん、契約企業(クライアント)自身での店舗運営において、問題が起き、人事的に相当の変更があってからの請負ということもあり、請負早々、内部での揉め事も多発しておりました。それらの内部的な問題点を綺麗にすることから始め、私は店舗内部の育成に取り掛かりました。スタッフで私の使いやすいものを残し、それに反発するスタッフを切り、頑張るスタッフだけを残しました。
それと平行して店のプランニングを再度考え直しました。そして、いろいろ手を加え、さまざまな手法を取り入れました。もちろん、当社に所属した店舗スタッフとも運営方法については打ち合わせを何度も行いながらの再構築でした。
内部整理後、一時的に人材不足に陥ってしまい、求人をかけなおしたりしながら、メニューの変更、価格帯の設定なども見直しました。
いろいろ手を打っていると2ヶ月目、3ヶ月目と業績が上がり始めました。しかし、まだまだ利益の出る状況までは来ておらず、私の中に焦りがあり、更に仕掛け続けました。そうしていると企画が外れたりしました。売り上げも思い通りにいかずに苦戦を強いられました。
そんな中、維持していたスタッフも諸事情で入れ替わりを繰り返してしまい、店舗サービスレベルの向上もなかなか思い通りにいきませんでした。一部のスタッフは安定していたのですが、入れ替わりの影響と、周りに競合の出店の影響で求人広告効果も落ちました。売り上げは利益の出ないラインで停滞し、仕掛けを打ってそのラインを維持するのがやっとでした。
そうこうしているうちに、契約企業(クライアント)と出店先ディベロッパーの間で撤退が決定し、私はスタッフに撤退を申告し、事情を説明し、解雇を告げました…
このケースは、私が店舗の業務請負という『派遣企業』として活動している形です。『派遣社員』になるからには、その『派遣会社』と契約企業(クライアント)の間でどのような契約がなされており、自分は何のために業務を依頼されるのか、という点を意識していると『派遣会社』側の人間からは重宝されます。私が業務委託を受けていた際も一部のスタッフはその状況や契約内容を理解して頑張ってくれました。そのスタッフとは今も仲良く話しをしています。そういった人間関係も『派遣社員』でも構築できるのです。このケースは業務請負というスタイルの『人材派遣』についての参考として紹介しました。
これは『長期』的な勤務形態を取っていました。社会保険、有給休暇、退職金、損害保険などの制度もしっかり整えて運営しておりました。
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